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「秋田でも多くの女性が活躍しています。広い視野をもって自分が活躍できる企業を見つけてほしいです」

 1950年、活版印刷による事業から始まり、現在では事務用印刷を中心に東北全域を営業エリアに活躍する「秋田印刷製本株式会社」。さらに近年は、特別米の栽培やカフェの経営など、新たな分野へも事業展開しています。関口さんは製版課の係長として、またメディア・ユニバーサルデザイン(※)のアドバイザーとしてさまざまな場面で活躍しています。
(※)老眼や白内障の中・高齢者や色覚障がいの方々など、誰にでも読みやすく、見やすく、使いやすいことを目指してつくられるメディアのことを指します。

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Q

関口さんの就職活動について教えてください。

A

 奈良県の短期大学でデザインを学んでいました。短大時代は楽しかったのですが、奈良の気候がどうしても合わなくて…。想像以上に暑すぎたんですよね(笑)。なので、就職は生活環境を重視しようと、自分の中では最初から秋田に帰ることを決めていました。
 就職活動は、とにかく情報が少なくて苦労しましたね。短大の就職情報は関西や関東が中心だったので、家族に協力してもらってデザイン関係や印刷関係、ほかのジャンルの企業なども合わせて、いろいろな情報を送ってもらっていました。長期休みに秋田に帰り、面談会や説明会に参加し、期間限定で就職活動を行うしかありませんでした。とにかく『秋田で正社員として働く』ということを第一条件に活動していました。運よく希望職である現在の仕事に出会うことができ、今に至ります。

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Q

現在の仕事内容を教えてください。

A

 製版課に在籍しており、封筒や名刺、伝票類、チラシ、パンフレット、ポスターなど多岐に渡る制作物のデザインを行っています。ほかにはコンペ参加用のデザイン、社内報の編集なども担当しています。
 係長としては、後輩たちの指導やスケジュール管理の補佐を行っています。弊社には社内委員会というものがあり、通常業務のほかに社内委員会の業務も行っています。メディア・ユニバーサルデザインの企画や県内イベントへの出店企画、社内改善提案など多くのプロジェクトが進行しています。それぞれ通常業務と委員会業務の作業量を鑑みながら、課内のスケジュール管理と業務分配をしています。

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Q

仕事のやりがいを感じるときはどんなときですか?

A

 やはり、私のデザインにお客さまが満足してくださったときに一番やりがいを感じます。「次はもっといいものをつくって、さらに喜んでもらおう」というモチベーションにつながりますね。
 社会に出てから最もギャップを感じたのは『自分のためではなくお客さまのためにデザインする』ということ。デザインする者として、いかに相手に満足してもらえるか、抱えている問題をデザインでいかに解決できるかが腕の見せ所になります。自分が自信を持って提案したデザインが相手に受け入れてもらえないときは、力量の至らなさに落ち込んだりすることもありますが、だからこそ満足してもらえたときの嬉しさは何にも代えがたいです。
 目下の目標については、メディア・ユニバーサルデザインのコンペで入賞することと、メディア・ユニバーサルデザイン教育検定2級の資格を取得することです。会社にもサポートしていただいているので頑張りたいと思っています。

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Q

職場におけるライフサポートについて教えてください。

A

 育児休暇、看護休暇、介護休暇などのサポート制度があります。男性社員も家族や子どものために育児・看護休暇を取得しています。有給休暇もきちんと取得できますし、ノー残業デーなども設定されています。
 女性活躍推進にも積極的です。2016年に行動計画を策定し、女性の活躍に必要なワーク・ライフ・バランス、より良い労働環境整備の仕組みづくりを行っています。希望すればキャリアアップのためのセミナーなどへの参加が可能ですし、そのための支援もあります。

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Q

プライベートはどのように過ごしていますか?

A

 ショッピングが好きですね。買うのも見るのも好きです。職業柄、お店に行くと商品のPOPに目が行きがちですが(笑)。あとは、エステやマッサージも気分転換になります。肌があんまり強くないので定期的にメンテナンスに行くのですが、担当のエステティシャンの方といろいろなお話をするのが楽しいですね。
 現在は実家で家族と一緒に住んでいます。父が体調不良だった時期は、私も家族のためにいろいろとサポートできたので、いざというときに助け合える現在の関係はお互いに安心だなと感じています。

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Q

学生の皆さんにメッセージをお願いします。

A

 昨年、秋田県主催で開催した働く女性の交流会イベントに参加しました。子育てしながら働いている方、起業を考えている方など…エネルギッシュな女性たちが集まって、働き方について意見を交換したり、企業で活躍している女性の話もたくさん聞くことができました。その経験から、秋田でも「女性の働き方改革」に目を向けている企業がたくさんあり、徐々に働きやすい環境が整えられていると感じています。
 秋田でも活躍できる企業がきっと見つけられるはずです。環境や人生設計など、社会人になってから変化することもたくさんあると思うので、今から広い視野を持ち、さまざまな可能性を探ってほしいと思います。

プロフィール

関口純子(せきぐち じゅんこ)

秋田市出身。高校を卒業後、奈良県の美術系短期大学に進学。卒業後秋田印刷製本株式会社に入社。製版課係長であり、社内唯一のMUDアドバイザー資格保持者。

秋田印刷製本株式会社
〒010-1415
秋田市御所野湯本2丁目1-9
https://www.akitainsatu.co.jp

奈良県の短期大学でデザインを学んでいました。短大時代は楽しかったのですが、奈良の気候がどうしても合わなくて…。想像以上に暑すぎたんですよね(笑)。なので、就職は生活環境を重視しようと、自分の中では最初から秋田に帰ることを決めていました。
就職活動は、とにかく情報が少なくて苦労しましたね。短大の就職情報は関西や関東が中心だったので、家族に協力してもらってデザイン関係や印刷関係、ほかのジャンルの企業なども合わせて、いろいろな情報を送ってもらっていました。長期休みに秋田に帰り、面談会や説明会に参加し、期間限定で就職活動を行うしかありませんでした。とにかく『秋田で正社員として働く』ということを第一条件に活動していました。運よく希望職である現在の仕事に出会うことができ、今に至ります。

現在の仕事内容を教えてください。