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「専門職だからこそ常に向上心を。社会に出てからも学ぶ姿勢は大切です」

 日立国際電気グループの一員であり、優れた技術・製品・ソリューションの開発を行う「株式会社五洋電子」。さまざまな分野の電気機器メーカーから委託され、開発・生産を行うEMS事業(※)に力を入れています。開発設計グループに所属し、日々、電子機器の開発に取り組んでいる理系女子、山脇さんにお話を伺いました。
(※)EMS事業:Electronics Manufacturing Serviceの略で、電子機器の受託生産を行う事業。



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Q

現在の業種を選んだ理由を教えてください。

A

 私は秋田大学工学資源学部(現・理工学部)電気電子工学科で、電気関係について学びました。父が電気関係の仕事をしていた影響もあり、幼いころから電化製品や電子機器を分解して遊んでいるような子どもで、とにかく電気やプログラミングなどに興味がありましたね。もともと大学卒業後も秋田を離れる気持ちは全くなかったので、OBも多く就職している現在の会社に、大学の推薦を受けて入社しました。私の中では、自然の流れに近いかもしれません。

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Q

現在の仕事内容を教えてください。

A

 お客さまから「こういう製品を作ってほしい」という仕様書をいただき、その仕様に応じた製品の設計図を作成します。さらに工場での作業用の図面作成も行います。
 取り扱うのは主に半導体・液晶露光装置の制御部と言われる部分。家電やスマートフォンなど、私たちの身近にある製品を生産するための機器に必要な部品の一部を担っています。商品を生産する装置の一部という意味では間接的かもしれませんが、非常に重要な製品づくりに携わっていると思います。
 ほかにも、製品の修理や仕様が変わったものへの対応などがありますが、常に高品質な商品をお客さまに提供することを意識して仕事に取り組んでいます。

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Q

仕事のやりがいを感じるときはどんなときですか?

A

 普段、私たちが設計・製造している製品がどのように使用されているかを知る機会はあまりないのですが、お客さまの会社へ出張に行った際には見学させていただくことがあります。自分たちが作った部品が組み込まれた巨大な装置が動いているのを見ると、やはり感動します。「ちゃんと動いている~!」と実感する瞬間ですね。
 基本的に設計内容に関しては仕様が決まっているので、そういった場合、自分のアイデアが製品に生かされる機会というのは決して多いわけではありません。しかし、自分が設計した製品がきちんと仕様通りに動いているのを確認できたときはやりがいを感じます。
 ゆくゆくは諸先輩方のように、仕様を決める段階から参画するのが目標ですが、今、私の仕事に求められることは、まずは正確さだと思っています。

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Q

職場におけるライフサポートについて教えてください。

A

 弊社では、育児介護休暇やリフレッシュ休暇、看護休暇などさまざまな休暇制度があります。さらに、年間5日を超える有給休暇が取得できる計画年休制度も推奨されているので、長期休暇が取得しやすくなっています。女性社員は出産後も皆さん復職していますし、弊社は男性社員が圧倒的に多いですが、男性も育児休暇を取得しています。残業は、会社全体で月平均15時間ほど。私の部署は納期によって繁忙期があるので、そこはしっかり働き、落ち着いた時期は定時で帰るようにしています。
 日立国際電気グループとしての研修を受ける機会も多く、スキルアップやキャリア形成のためのバックアップ体制も充実しています。社員食堂や社内診療室なども設けられており、福利厚生もしっかりしているので安心して働くことができます。

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Q

プライベートはどのように過ごしていますか?

A

 最近同僚と一緒にハマっているのが、「県内ブランド牛が食べられるおいしいお店巡り」です。秋田は各地域に素晴らしいブランド牛がたくさんあるんですよ。由利牛や三梨牛、みなせ牛など…それらを総称して「秋田牛」と呼んでいます。自分で調べたり口コミ情報を収集したりして、秋田のおいしい牛肉を食べに行くのが楽しみですね。
 あと、数年前に私が費用を出す形で実家を新築購入し、両親と暮らしています。今までで一番の親孝行ができたかな、と思っています。家族で過ごす時間が、私にとってはすごく大切ですね。

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Q

就職活動を行う学生の皆さんにメッセージ

A

 私は大学で「電気」というとても専門的な分野を学んできました。逆に考えると、在学中は電気のことしか勉強しておらず、視野が狭くなっていた気がします。
 でも、会社に入れば自分が思った以上にたくさんのことを吸収しなければなりません。「自分はこれだけ専門的なことを学んできたのだから」ということに固執してしまうと、伸び悩んでしまう可能性もあります。大切なのは「学ぶ姿勢」。分からないことは素直に聞いて、何でも吸収する柔軟な姿勢が大切です。専門知識を生かしたい学生さんには、専門職だからこそ志を高く持ち、会社により貢献できるような人材を目指してほしいと思います。


プロフィール

山脇 智世(やまわき ともよ)

秋田大学工学資源学部電気電子工学科卒業。2010年に株式会社五洋電子に入社し、電気設計部開発設計グループに配属。

株式会社五洋電子
〒010—0201
潟上市天王字鶴沼台43‐224
http://www.hitachi-kokusai.co.jp/goyo/

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