ポークランドグループ

ポークランドグループ 有限会社十和田湖高原ファーム 農場長 柳沢恵理さん 【入社9年目】

インタビュー

「鹿角郡小坂町で、十和田湖高原ポーク桃豚の生産や豚肉の加工販売を行うポークランドグループ。主軸である養豚の分野で今年から農場長を務める柳沢さんは入社9年目です。求人の多くない畜産業界でどうやって自分に合う仕事を見つけたか、豚に注ぐ愛情などのお話を伺いました。」

ポークランドグループ 有限会社十和田湖高原ファーム 農場長 柳沢恵理さん 【入社9年目】

人が元気でなければ、元気な豚は育たない。人と豚は似ていると思います。

どんな仕事を担当していますか。

今年の5月に、十和田湖高原ファームの農場長になりました。農場には3つの部署があり、交配を行う「繁殖部」、30キログラム程度まで子豚を育てる「分娩部」、成長した豚を出荷まで育てる「肥育部」の3つ全てを管理しています。それぞれの部署から情報を聞き、よりよい生産のために考え、実行する。豚に接する現場に入ることもありますが、一歩引いたところから全体を見るスタンスで仕事をするように気をつけています。

 任命された当初は「農場長なんて無理!」と不安でした。年間約4万頭の肉豚を出荷する大きな農場ですし、20名の部下の半数が年長者。ですが、分からないことはベテランの方に教えてもらいながら進めるので、やりにくいことはなく、逆に助けてもらっています。周囲に優しい方が多く、環境に恵まれていると思いますね。

インタビュー画像1:ポークランドグループ 有限会社十和田湖高原ファーム 農場長 柳沢恵理さん 【入社9年目】

入社前のことを教えてください。

秋田県立大学短期大学部の生物生産学科で、畜産学を専攻。地元の鹿角市を出て、大潟キャンパスでの寮生活でした。牛を飼っている親戚がいたこともあり、幼い頃から動物が大好きなんです。将来は動物にかかわる道に進みたいなと考えていました。

 特技は小学生から高校生まで続けたクロスカントリースキー。自分ではかなり体力があるほうだと思っています。大会で10キロメートルの部に出場したこともあり、体力が必要な畜産の仕事に役立っています。

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入社を決めた理由、秋田で働く理由はどんなことですか。

秋田ののんびりした感じが好きで、県外へ行こうという気持ちはありませんでした。友達もいる住み慣れた地元に帰りたい、2年間勉強したことを生かせるところで働きたいと思いました。そうして就職活動を始めたものの、畜産系の業種では求人自体がほとんどありません。組織として、会社の形で畜産をしているところは少なかったんです。

 色々と迷って先生に相談し、紹介されたのがポークランドグループ。会社に電話をかけ、夏休みに農場を見学したことが入社の決め手でしたね。「働いてみたい場所があるなら自分から声をかけていかなくては。待っているだけではダメ」という先生のアドバイスを胸に…思い返してみるとなかば無理やりですが(笑)。求人は出ていませんでしたが「どうすればここで働けますか」と直接頼み込み、就職試験のチャンスをいただきました。

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実際に働いてみていかがですか。

豚の頭数の多さにはびっくりしました。毎日1つの農場ごとに150頭の子豚が生まれています。子豚はとにかくかわいい! 両手にちょこんとおさまって、写真やテレビで見るより、実物はずっとかわいいです。豚は成長が早く、2連休のあとに出勤するともう大きくなっています。成長スピードに驚きますし、すくすく育ってくれて嬉しいですね。

 一番大変なことは、豚の夏バテ対策です。豚は汗をかけないため、水をかけたり風を当てたりしないと、暑さ負けして餌を食べられなくなってしまいます。気温35度を超えて人がへばると、豚もへばる。人と似ているなと思います。豚の目や寝方、餌を食べる量に気を配り、元気かどうかいつも確かめています。

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最もやりがいを感じるのはどんな時ですか。

桃豚を食べた家族や友人に「恵理の会社の豚肉はおいしいね」と言われる時が最高に嬉しいです。豚は命と引き換えに食肉になり、肉を食べる誰かに幸せを残していきます。それができるのは畜産の動物ならではだと、私は自信を持っているんです。もしもペットが死んでしまったら悲しくなります。でも、育ててきた豚が出荷されたら“悲しい”というよりも、“おいしく食べてもらえればいいな”と思います。みんな食べ物がないと生きていけない。豚には毎日、感謝ですね。

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ポークランドに就職を考えている方へ、メッセージをお願いします。

ちょっと特殊な仕事と思われるかもしれませんが、働いている人に特別そんな意識はありません。経験がなくても、やってみたい気持ちがあれば頑張れる職場です。お昼休みは会社の給食をみんなで食べて、まるで家族のような、ワイワイにぎやかな部活動やサークルのような雰囲気です。男女問わず、興味がある方のご応募お待ちしています。

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企業の方からのメッセージ

写真:専務取締役 佐藤達也さん

専務取締役 佐藤達也さん

「農業で幸せになろう」を合言葉に、

養豚のイメージを変えたい。

生き物に関心と感謝を持って働ける方、

一緒に頑張ってみませんか。

ポークランドグループには6つの会社があり、養豚をメインに食肉加工や販売、廃棄物処理も行っています。入社に必要なのはやる気と生き物への関心。特別な資格はなくても大丈夫です。社員はほとんどが普通科卒業です。新卒入社は3割だけで、第二新卒や中途の方も多くいます。農業を学んだことがない方も、最初はみんな素人ですし、得手不得手があって当然です。安心してご応募ください。



 畜産は単純労働に見えても、餌やりやふんの処理といったルーチンのほとんどが機械化されており、その分豚の様子に気を配ったり、生育環境改善のために工夫したりできます。仕事は毎日同じ作業の繰り返しではありません。豚に手を・目をかけてあげれば生産量が伸びる、奥が深くて面白い仕事です。マンガの影響もあり、女性の応募も増えています。ご要望があれば一部で農場見学が可能ですし、仕事の紹介ビデオもご覧いただけます。豚の健康管理のため受け入れ条件はありますが、まずはお気軽にお問い合わせください。