株式会社タクミ電機工業

タクミ電撃リクルートマガジン 2023.8月号

サムネイル:タクミ電撃リクルートマガジン 2023.8月号

地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代に突入!

 世界気象機関は、2023年7月は観測史上最も暑い月になるとの見通しを発表しました。それを受け、国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代(the era of global warming)は終わり、地球沸騰化の時代(the era of global boiling)が来た。しかし、最悪の事態はまだ食い止めることができる。そのためには、燃えるように暑い年を、燃えるような野心の年に変えなければいけない。気候変動対策を今すぐ加速させるのです。」と述べました。                 

 「エンジョイ ベースボール」を全力で具現化した慶應ナインが見事107年ぶりの優勝を果たした夏の甲子園も沸騰しましたね!今回から暑さ対策の一環として「クーリングタイム」が導入され、5回が終了した時点で選手たちはベンチ裏にある涼しいスペースでアイシングしながら10分間の休息をとることができるようになりました。このように人間や大切にしているスマホ、タブレット、車のエンジンはちゃんと冷やしてもらえるのに、どうして地球は冷やしてもらえないのでしょうか?今大切にするものと後回しにするものの違いは何なのでしょうか。遠くにある大きな豊かさより、手の届くところにある小さな豊かさばかりが大切にされていないでしょうか。

 日本には、小学校に入学時から教室やトイレなど公共の場を自分たちで清掃する慣習があり、みんなで使う場所をみんなで大切にする公共の精神を涵養してきました。海外からも注目される自分たちで清掃するという日本のシステムですが、そのルーツは諸説あり、仏教や神道の修行の流れを汲むという説が有力なようです。同じようなシステムは日本をはじめ東アジアから東南アジアで散見されます。江戸時代の寺子屋では、すでに普及していたそうで、明治になり学校教育にそのまま移行したようです。そんな「公共」と「奉仕」のDNAを持った我々が、今の自分の幸福だけではなく、今を生きる70億人、そして未来の100億人の幸福を考えられるようになれば、地球は十分に冷やされると思いませんか。あるテレビ番組で特集された安売りしてお客様に喜んでもらっているお店の店長が次のようなことをおっしゃったのが印象的でした。「安売りすればお金は無くなるけど、それって損してるんですかね?」

 後回しにされた地球を冷却するため、高校球児のように「燃えるような野心」を持ったタクミソーラーレンジャーは36度を超える体温並みの暑さの中、サウナのように暑い屋根の上で太陽光パネルを1枚1枚ていねいに取り付けていきます。気高くも大変な仕事ですが、屋根一面に敷き詰められたパネルに夕日に照らされた自身の姿が映し出されると達成感で身も心も「整う」そうです。ソーラーレンジャーは、地球沸騰化時代のヒーローなのです!

 ところで、熱を奪って物理的に冷やす以外にもクーリングの手法はいろいろあります。例えば、怪談やホラー映画です。これらは究極のクリーンエネルギーです!リクマガで何を書こうか悩む真夏の昼下がり、リフレッシュしようと外に出て冷水で手と顔を洗い、熱くなったアスファルトに冷えた手をあてると、なんと「冷たくて気持ちいい!」と地球の声が聞こえてくるではないですか!?驚いた私は急いでオフィスに戻り、そのことを部下に伝えると、彼の表情とオフィスの空気が一瞬にして凍てつきました。それ以来、オフィスはエアコン要らずとなりました。(笑)

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