インタビュー
「美郷町出身、大学2年生まで秋田で過ごし、地理学に興味があったことから、三年次より埼玉の大学へ編入。
中学校からの趣味である、オーケストラの社会人サークルに参加し、将来は秋田県内企業に就職を希望している進藤さんにお話を伺いました。」
立正大学地球環境学部地理学科三年 進藤祐馬さん
子どもの頃から知ってる秋田の伝統ある企業でインターンシップ!!
佐藤養助商店さんでのインターンシップを希望した理由は?
小さい頃から知っている佐藤養助商店さんにおいて、製造、流通、総務や人事のそれぞれの部門でどのように仕事を進めているのか、また伝統ある企業の昔から受け継がれている部分と新しく取り入れた部分を学びたいと思い、希望しました。
インターンシップの体験内容を教えてください。
インターンシップの期間は3日間で、1日目はうどんの手作り体験をし、午後は増田町の漆蔵資料館や県南の直営店を見学しました。2日目から3日目にかけては、物流センターで包装や箱詰めの作業を体験しました。
インターンシップの感想を教えてください。
機械に頼らず、一つ一つを手作業で行っていて、稲庭うどんが出来るまでに、こんなに多くの人手と手間がかかるのだなと思いました。手綯(てない)・つぶし・延ばしといった非常に繊細な作業もあり、そういった一つ一つの積み重ねで稲庭うどんの看板を背負っていると感じました。一方で、グリーンカレーのつけだれ等、伝統ある企業も、新しいニーズを取り込んだ商品に力を入れている事がわかりました。
今回のインターンシップ体験の中で一番大変だったこと、面白かったことを教えてください。
稲庭うどんを作る仕事は単純な作業の積み重ねでしたが、集中力を要求され、同じ作業を何度も繰り返していくことが意外に難しいと感じました。作業に取り組む人の気持ちが、うどんに形として表れるため、製品に一人一人の想いが詰まっていて、そこが手作りの良さでもあると思いました。良いうどんを作る為には、常に頭の中を冷静にし、正確な作業を行うことが最も重要だと感じました。
これまでに体験したインターンシップと今回の体験ではどのような違いがありましたか?
以前、埼玉で農業関係のインターンシップをしましたが、体力がとても重要な仕事でした。
今回は主に物流センターでの仕事を体験しましたが、そこでは集中力や頭を使って効率的に動くことが求められました。お客様を大切に、気配りをすることが仕事を進める上で大事なことと、今回のインターンシップで学びました。
進藤さんが感じた佐藤養助商店さんの印象は?
自分のことを理解してくれようと皆さん積極的に話しかけてくださったおかげで徐々に緊張が解けてきました。また、昼食を従業員全員でとられており、コミュニケーションがよくとれている会社だと感じました。
学校やサークルで学んだ事が活かされた場面はありましたか?
社会人の音楽サークルに参加していることが、昼食時や物流センターでの作業で他の従業員の方とご一緒した時に物怖じせずコミュニケーションを取ることに活かされたと思います。
今回のインターンシップ体験を今後、どのように活かしたいですか?
来年から始まる就職活動に向けて、自分のインターンシップ体験を売り込んでいきたいです。インターンシップを体験した後の行動が大事だと思うので、今回の経験をこれから具体的に活かしていく方法を考えながら就職活動に向かいたいと思います。
これからインターンシップに参加される方へのメッセージをお願いします。
就職したい企業でのインターンシップに参加するのであれば、インターンシップを通じて自分の名前を覚えてもらう位まで、ひたむきな姿勢を見せることが必要だと思います。
また社会人になる前に実践的に仕事を体験できる貴重な機会なので、事前に業界や企業の情報を調べたり、何を学びたいかを明確にして参加されたら良いと思います。
企業の方からのメッセージ
総務部 今野弘志さん
プロ意識を持てる人材の育成
弊社では高等学校、専門学校も含め、今年は10名のインターンシップの受け入れを実施しております。
インターンシップでは、弊社の稲庭うどんが製造されていく工程、お客様にお届けするまでの過程、お召し上がりいただくまでの過程を実際に体験して頂く事を重点的に行っています。
インターンシップの受け入れを行ってみて、実際に現場でプロ意識をもって、安全安心な商品をお客様にお届けするまでにどれだけの工程や様々な分野の人が介しているのかを感じていただければと思っております。その中で、世の中にモノを流通させていく中で、自分はどのような事を仕事にしていきたいのかをみつけるきっかけにして頂ければ良いのではないかと感じました。
伝統の製法が生み出す味わいを最先端の衛生管理で出荷していくことや、直営店にお越しのお客様に、最高の状態でお召し上がりいただくプロ意識をもてる人材を弊社では必要としております。情報のアンテナを張り巡らせ、どのような職種でもプロ意識をもって一つずつ課題を解決するために日々努力をし、自らを研鑽していくことが大切だと感じております。