1.良い仲間と働こう
学校を卒業するので就職しなくちゃいけない。漠然とそう思いますよね。私も当時はそうでした。でも、どこに就職すればいいのか?何を仕事として選べばいいのか?迷いますよね。
私は迷った挙句、とある銀行に就職することになりました。銀行に入り、自分が担当するエリアにあるたくさんの会社さんを訪問することになります。いろんな業種・いろんな仕事がありました。新人とはいえ、銀行の看板を背負っています。アポなしで行ったにも関わらず、その会社の部長様や役員様、時には社長様が直々にお相手くださるときもありました。実に多くの業種・業態のお話を膨大に伺い、私は一つの結論にたどり着きます。
「仕事なんて何でもいいんだ」
これは、決してネガティブな意味ではありません。どんな仕事も「誰かの役に立っている」どんな仕事も「誰かの幸せを創っている」と強く感じたのです。今、当時の就職活動を考えれば、私はどちらかというと自身のステータスにこだわっていたように思えます。都会で働いている自分って”カッコいい”、銀行員としてピカピカのスーツを着ている自分が”イケてる”、そんな思いだったと思います。でも、洗っても汚れがとれない作業着を着て最前線で働く社長様、社員の幸せのために20代前半の新人の私に何のためらいもなく深々と頭を下げることができる自分の父親より年上の社長様方の姿を見て、純粋に「カッコいい」と思うと同時に、見た目やステータスのみにこだわり、中身が空っぽな自分をとても恥ずかしく思いました。それからも謙虚で礼儀正しく、真摯に仕事に取り組む社長様方との出会いは続きます。そういった方々に出会うたびに「で、お前は何ができるんだ?」と問われているような気がして、仕事とはいったい何なのかを考える日々となりました。
仕事を選択しようとしている皆さんにお伝えしたいこと・・・
「何をするかも大事。でも、誰とするかがもっと大事。」と私は思っています。
私がそうであったように、人生とは「人」との出会いによって大きく変わります。あなたにとってプラスとなる「人」と出会えたのであれば、あなたの人生はより良いものになるはずです。
どんな仕事に就いたとしても、つらさや苦しさから逃れることはできません。でも、そこをどれだけ早く克服できるのかについてはポイントがあります。「人」です。そこに寄り添ってくれる人、手を差し伸べてくれる人、一緒に苦楽を共にしてくれる人がいたなら、そのつらさや苦しさですら今後の糧へと変わってしまうのです。
私は、安易に東京が良いとか、秋田にして下さいとは言いません。でも、就職活動にあたっては、あなたに合った「人」がいるかどうかを見極めるため、自分の好みだけの漠然とした活動ではなく、時間の許す限りできるだけたくさんの会社を見てほしいと思うのです。もしかしたら、秋田にその会社があるかもしれないのです。そこで、あなたの人生が大きく変わるかもしれないのです。
誤解を恐れずにもう一度言いたいと思います。
「仕事なんて何でもいいんだ」
何をするかより、誰と出会い、何を成し遂げられるか?です。そして、どれだけのことを成し遂げられるかは、職場の人間に大きく大きく左右されます。どんな優れた人間であってもたった一人で生きて行くことなど不可能です。人が人として幸せな人生を送るためには、やはり「人」の力、サポートが必要なのです。人事に携わる者として、そこだけは肝に銘じています。
面接ではもちろん「あなた」を見ています。でも、同時にあなたにも「私たち(会社)」を見てほしいのです。あなたにとって「よりよい人」が集うチームでありたいと考え、私たちは今日も笑顔で仕事をしています。
※本ブログは、山瀬青果ホームページ内「スタッフブログ」の中に掲載されているものの中から選定されたものに加筆・修正を加えたものです。