指導とハラスメント
「みんなで協力し合うことが大事」とはよく言われますね。これは全く持ってその通りだと思います。が、しかし、協力し合う個人の力量によってその効果には雲泥の差が出ます。
一人ひとりのレベルが低い中で協力しているときは、そのシナジー効果も限定的です。最悪の場合は単なる傷のなめ合いになり、生産性が上がるどころか会社にとって不穏分子になる危険性すら持っています。
協力体制を組ませるのであれば、一人の人間としてある程度の経験・知識を兼ね備えてから、兼ね備えさせてからの方が最終的な取り分は大きくなります。ゆえに、経験や知識が不足している者に安易に協力体制を組ませず、あえて一人で最後まで泣きながらやらせてみることが本当は理想ではないだろうか、と考えています。とはいえ、こんなことをしてしまうとハラスメントだと言われてしまう厄介な時代ですよね。そんなこと言われるんだったら何も言わない方が自分にとっては得ですね。私はこれが今の若年層が不幸だと思う理由です。本当にかわいそうです。私は就職氷河期出身ですので「あ、そう。別に君の代わりなんていくらでもいるから。」「出来の悪い人間に何回も教えてる暇ないんだよね。」とか言われて育ちました。半分は愛のムチだったりするわけですが、言葉は乱暴であったとしても言葉を交わせる状況でした。それが今は形を変えて「ハラスメントだって言うのなら君とは一切関わらないよ」という風潮でしょう。つまり声すらかけてもらえなくなる状況であり、コミュニケーションが遮断されている以上、打開策がないという状況は非常にかわいそうですね。ですので「説明」をする努力が必要です。なぜあなたを誰も助けないのか、なぜたった一人でやらせるのか。面倒なんですが、ここまでが今の時代には必要かと思います。ここから先は言われた本人の力量によりますので、それでもハラスメントだというのであれば見限ることも必要でしょう。
※当ブログは当社ホームページ内、スタッフブログに掲載されたものに加筆修正を加えたものです。