働くことは生きること
「派遣社員を人間として見ているのか!」という強烈なメッセージを訴える会社ドラマの金字塔「ハケンの品格」。そのドラマは「働くことは生きること」というセリフで締められます。私も同じ思いです。テキトーに仕事をするということは、テキトーに生きるということです。もちろん、人それぞれの価値観がありますし、その人の生き方はその人が決めればよいと思います。しかし、今一度自分に問いかけてみて下さい。「本当に自分はこれで良いのか?」と。明日で寿命が尽きると分かったとしたら、今のような時間の使い方になるのかと。もし、それで「いや、明日死ぬのだとしたら、あれもしなきゃ、これもしなきゃ」と考えるのであれば、それが自分の本当の生き方だと思うのです。
例えば登山の好きな人が「あなた明日死にますよ」と言われたとき、「あの山も登っておけばよかった、この山も…」と悔やむことになるだろうと思うのであれば、今すぐにその山々に上りに行くべきです。しかし、今の仕事も少なからず世の中のため(責任)なっています。無下に投げ出すわけにもいきません。ですから、より効率的に仕事を片付ける手法を編み出す、他人に自分の仕事を任せられるよう引継ぎを始めるなどをスタートしなければなりません。1日でも早くその山々を踏破するために。時間を潰すということは、人生を潰しているのと同意義です。
決して優秀ではない私にとって、毎日の仕事は闘いです。経営に関しては多くの専門家の力を必要とします。その道の専門の人達から多方面にわたって「これを1週間位で決めてもらっていいですか」「あれについてはどうしますか?会社の方針を決めて下さい」と矢継ぎ早に言われます。無い頭を振り絞って幾多の問題に同時に立ち向かわなければなりません。私は力が無いくせに横綱相撲が好きだという厄介な性格ですので、それらを真正面から受け止めます。それが私の生き方だからです。「あなた明日死にますよ」と言われたら、「もっと真正面から受け止めておけばよかった」と後悔すると思うからです。そういう意味では私の生き方とは「闘う」ことかもしれません。誰かと闘っているのではありません。昨日までの自分と闘っています。昨日の自分より今日の自分の方が優れていることを自分に課し、自分から闘いを挑んでいきます。ま、これは「一人相撲」と言われるのかもしれませんが笑