「能ある鷹は爪を隠す」と「出る杭は打たれる」
表題の2つのことわざは非常にメジャーですね。意味はみなさんご存じの通りですが、私はこれをワンセットで考えています。
「能ある鷹」や「出る杭」というのは、周囲から足を引っ張られやすいです。出ていこう(ブレイクアウトする)とする人を「そんなこと言わないで俺たちとぬるま湯に浸かっていようぜ~」と引き戻しにかかられます。対抗策としては、気付かれた時には足を引っ張ることができないくらい遠くに行っていることが必要になります。よく言われる「出すぎる杭は打たれない」というやつですね。
つまり、まだ足を引っ張られるくらいの領域にいる状態の時には、それを悟られないようにひたすら隠しておかなければならないということです。これが「能ある鷹は爪を隠す」であります。そして表舞台に立つ時期がきたら、その杭は出すぎている位でなければならない、ということになります。
周囲に悟られないように動き、一気に出て、「おっ」と気づかれたときには、もう遥か彼方にいる状態であること。「あいつのことは放っておけ」「あいつのやっていることは意味がわからん」そう言われる、先方が相手にしようにも相手にならない、そういう状態がベストでしょう。