後悔しない人生などありません
どんな人生を辿ろうとも、後悔しない生き方などないと考えています。生まれてから死ぬまでの100年間には無数の決断に迫られます。そのすべてが正しい選択をするなど不可能ですし、そんなストレート（最短距離）な人生にうま味があるのか？とも考えますが、いかがでしょうか。
私はこれまで多くの決断を誤ってきました。その都度、大きな後悔に襲われます。でも、その後悔があるからこそ、自らの人生を軌道修正する力を得られてきました。それが自信に変わり、自分の人生を彩ってきました。ドラマチックな人生であればあるほど、それは後悔の人生だと思うのです。後悔すること、決断を誤ることが間違いなのではありません。そこであきらめて思考停止になることが真の間違い、真の過ちなのです。
後悔できるのは、そこに希望があることの裏返しでもあります。「あっちを選んでおけばよかった」と感じるのは、希望はあっちにあったのだと気づけているからです。また時を置いて同じ決断に迫られるかもしれません。その時、今度は正しい道を決断できる可能性が飛躍的に高まることでしょう。後悔の数、後悔の深さがあればあるほど、人は大きく、懐深くなれると思います。落ち込んでいる人を、ただただ励ますだけの通り一辺倒の人から、時には厳しく、時には冷たく突き放しながらも、自らの深い愛情をより相手に伝えられるという離れ業の人間になれるかもしれません。
後悔をして落ち込むことなど一つもありません。後悔をするほど自分の人生には肉がつき、血が通います。後悔をしたら、そこから何かを学ぶ。一つでいいから今後に生かしうるスキルを体得する。そうすることで、同じ地点に到達したとしても、より大きい人間としてそこに君臨することができるでしょう。
※当ブログは当社ホームページ内「スタッフブログ」に加筆修正を加えているものです。