目的 インターンシップの目的を明確にする

 プログラムを決めるため、まずはじめに着手することは『企業の課題をしっかり把握すること』です。
 表面上だけでなく、課題の根本を探るために「なぜ?どうして?」と深掘りすることが大切です。


STEP.1 まず課題を洗い出します

  • 業績が上がらない原因は?
  • 採用における課題は?
  • 新規事業を始めるために必要なことは?

 など、企業全体で課題を掘り下げるため、経営者・リーダーとインターンシップ担当者や現場社員がそれぞれの立場で企業の現状を振り返り、互いに共有する作業を行います。


図:経営者・リーダーとインターンシップ担当者や現場社員が企業の現状を共有する


STEP.2 課題を解決できるようなプログラムを決定します

 「STEP.1」で洗い出した課題をもとに、「自社の優先順位」×「学生に対する難易度」でプログラムの概要を決定します。「自社の優先順位」は緊急度や重要度で判断すると良いでしょう。「学生に対する難易度」については、専門知識や実務経験が必要なことは限られた期間において成果を出すことができないので、プログラムのステップの一部分で設計してみましょう。

ポイント解説
レベルを想定しておく
 どんな能力のある学生が参加するかは分かりません。そのため、「学生に対する難易度」はあらかじめ2つくらいのレベルを想定しておくと良いでしょう。


STEP.3 プログラムの目的や目標、達成するためのステップをつくります

 「このプログラムの導入によって社内でどのようなことが実現されるか」という目的、その目的によって達成される数値的な目標、さらにイ ンターン生に挑戦してもらう具体的な業務を、段階的に分けてステップを作ります。

ポイント解説
段階ごとに成功体験をつくる
 学生は働くことに対して成功体験を持っていないので、小さな成功体験を積み重ねることが大きな意味をもちます。そのためのステップづくりがとても重要になります。


整備 社内の受入体制を整える

 企業の課題を洗い出し、プログラムの輪郭やその目的が明確になったら、次は現場レベルの体制を整えましょう。
 各部署での役割分担や連携を密に図ることで、実施がスムーズに運びます。

各部署での役割を決める

賣任者(経営者・リーダー) インターンシップ全体を監督し、学生の全ての活動に対して判断・決定ができる。
窓口賣任者(担当者) インターンシップの連絡調整窓口。インターンシップの実施部署を決め、各種暑類を作成する。
指導担当者(現場社員) 安全に作業できる環境をつくり、直接学生の指導を行う。受入部署において最低1名は配置する。

図:インターン生受け入れに対する各部署の対応例


受入人数の検討

 インターンシップの目的や内容によりますが、1人の指導担当者が受け持つことのできる人数は1~3人が適しているといわれています。管理・監督の行き届く人数が基本です。


実施期間の検討

 「インターンシップの目的を達成できる期間であるか?」「受入部署において対応可能な日数は?」という点を踏まえながら、関係部署で協議して期間を決めましょう。


実施時期の検討

 企業の決算期や年末等の繁忙期は避けましょう。また、学校の試験の多い7月や1月は、募集しても参加者が見込めないことが想定されます。夏休みや春休みが学生の参加しやすい時期です。


社内環境の整備

 日報・ミーティング・朝礼など、会社とインターン生とのコミュニケーション方法を決定します。また、机やパソコン、名刺などの準備を進めます。



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