合板の無限の可能性を求めて!~協賛や展示会への参加を通じて~
農林中央金庫秋田支店は秋田県森林組合連合会と連携して、国産材の利用拡大に向けた取り組みの一環として学校など公共施設に木製品の寄贈活動を実施しています。
2024年3月、県産材で製作された遊具「ナマハゲパイレーツ」が完成し秋田市に寄贈されました。当社もメンバーである「ORAe(オラエ)」アキタファニチャー」による設計・製作で、当社は秋田県産杉合板を提供しました。
「ORAe(オラエ)アキタファニチャー」とは秋田県の優秀な事業者や作り手が集まり、木に囲まれた豊かなく足を彩る多彩な木工製品を日本全国、そして世界へ発信するプロジェクトです。
寄贈先となった道の駅あきた港ポートタワー・セリオンからは、施設内のキッズエリアに木製遊具を設置してほしいという要望があり、歴史ある港町の遊具にふさわしい「大航海、開拓者、探検、アドベンチャー、パイレーツ」などのキーワードや「帆船、デッキ、ロープ梯子、丸窓」などのモチーフでコンセプトを決め、設計・製作が進められました。
寄贈式後には早速、子どもたちがすべり台を滑ったり、丸窓から抜け出したりと「ナマハゲパイレーツ」で元気いっぱいに遊ぶ様子が見られました。
3月27日~3月31日の5日間にわたって「ORAeアキタファニチャー展示販売会2024春」が秋田市文化遊造館を会場に開かれ、25事業者の参加によってイスやテーブルの家具からカードケースなの小物まで木の温もりが感じられるクオリティの高い木材製品が展示されました。
当社の合板を活用したテーブルは「The carbon stock table」と名付けられ「究極のカーボンストックテーブル」として参考出展されました。秋田県公立美術大学ものづくりデザイン専攻、今中隆介教授によってデザインされたテーブルは、合板を規格サイズに形成するためにカットされる際に出る切れ端を並び揃えて天板が製作されており、木材資源を無駄なく活用した製品となっています。
今中教授が当社の工場を訪れた際、規格サイズにカットされる前の合板をご覧になってインスピレーションを受け、このテーブルをデザインしてくださいました。あえて天板の裏面をほとんど加工せず使うことで、テーブルを裏から見た時に工場での製造工程を思い起こさせる狙いがあります。
このテーブルのコンセプトである「究極のカーボンストック」とは、「合板を製造して炭素を吸収する」だけでなく、その過程で発生する、通常は燃料として利用される端材まで拾い上げて、ギリギリまで炭素を固定することで炭素貯蔵力の最大化を図るという意味が込められています。
当社は「GO(合板)!700!」をキャッチフレーズとして合板用材の国産材利用年間量700万立方メートルの目標を目指して国産材の利用をさらに促進しており、今後も「ORAeアキタファニチャー」にプロジェクトに積極的に参加して「ORAe」メンバーとのコラボレーションを通じて合板の活用を推進していきます。
2050年カーボンニュートラルの実現、脱炭素社会の実現に向け、当社の国産材合板をはじめとする伐採木材製品「HWP(Harvested Wood Products)」の持つ炭素貯蔵力を最大限に生かしていく必要性が高まっています。木材製品の利用拡大と森林資源の循環利用を両輪で進めることで地球環境の保護と持続可能な社会の実現を目指してまいります。
より詳しく知りたい方はぜひ当社のホームページをご覧ください!
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