「なまはげ柴灯まつり」開催 神の使いが目の前に
数ある秋田の冬の行事を代表する伝統行事「なまはげ柴灯(せど)まつり」が2025年2月7日から9日まで3日間にわたり開催されました。今年は3日間で国内外から5,000人近い来場者が真山神社を訪れ、柴灯火の明かりの中、目の前で雄叫びをあげる神の使い「なまはげ」の勇壮な姿に魅了されました。
62回目を迎える「なまはげ柴灯まつり」は真山神社で行われている神事「柴灯祭(さいとうさい)」と民俗行事「なまはげ」を組み合わせた冬の観光行事で、関係者やボランティア、地元企業など多くの方々の協力によって開催されています。当社は世界に誇れる「なまはげ」行事をより多くの方々に体験してもらい、未来へ継承していくため今年も「なまはげ柴灯まつり」開催を支援しました。
伝統的な湯立て神事で海の波や荒れを鎮める「鎮釜祭(ちんかまさい)」、「湯の舞(ゆのまい)」奉納から始まり、男鹿市内各地で大晦日に行われる「なまはげ行事再現」や秋田が生んだ現代舞踏家・故 石井漠氏が振り付け、息子の作曲家・石井歓氏が曲を付けた「なまはげ踊り」、和太鼓となまはげを組み合わせた伝統芸能「なまはげ太鼓」の行事が続き、冷気に包まれた会場で心を熱くさせるなまはげの力強い姿を来場者は思う存分に堪能していました。クライマックスである「なまはげ下山」の前に、神(しん)の入った面を若者達が授かってなまはげと化す「なまはげ入魂」が行われます。面を付けた若者達が雄叫びを上げながら、その場で大きく足踏みをしてなまはげと化し、山へと戻っていきます。
来場者は神秘的で幻想的な神の使いなまはげを改めて強く感じた様子で、「里のなまはげ乱入」では男鹿市の各地域の特色あるなまはげが境内に登場して記念撮影などを行いながら交流を深めるひと時となりました。
人口減少が進む秋田県では伝統行事における担い手不足が課題となっており、男鹿のなまはげ行事も無関係ではいられません。しかしながら、男鹿の人々にとって怠け心を戒め、無病息災や山・海の幸をもたらす来訪神として大切な存在であります。当社は地域の一員として、男鹿市の大事な文化であるなまはげ行事を今後も残していくために、男鹿市が目指すまちづくりに尽力してまいります。
より詳しく知りたい方はぜひ当社のホームページをご覧ください!
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